先週のプロシーン注目Pickをピックアップ!マルザハール、ナー、タムケンチ他 - 7月3週
今回は7月3週にかけて行われた公式大会における注目のチャンピオンPickを取り上げていきます。
今回はマルザハール、ナー、タムケンチについてです。
今週のプロシーンPick
マルザハール
概要:
先々週はピックが2回のみだったマルザハールですが、先週ではなんと23回Pick、32回BANされました。2週前にも注目しましたが、現在ピックされるのはMidが中心です。
なぜ突然流行が来たのかと言えば、やはりKite構成の流行があるでしょう。Kite構成とは後ろに引きながらDPSを出す構成で、その核となるチャンピオンはシヴィア(86試合中55Picks 21Bans)やカルマ(30Picks 18Bans)といった、集団のMSを増加させるチャンピオンです。
この構成は動きながらダメージを出せるチャンピオンをできるだけチームに組み込めるかが重要なわけですが、その点でマルザハールはUlt以外の行動に足を縛られることがありません。そして相手のタンクが無理やりエンゲージしてきた場合(例えば、ヘカリムのような非常に足の速いInitiater)、その孤立したタンクを倒してしまえるだけの割合ダメージを持っています。現在の流行はその高いDPSと最高水準のピックアップ性能、優秀なKite性能が評価された結果と言えるでしょう。
アイテムビルド
→
スキル
R>E>Q>W
ルーンマスタリ
ナー
概要:
1か月前にはあまり注目されていなかった気がするナーですが、トップティアどころかTopでのピック率が1位になりました。ナーが上がってきた要因は様々なものがありますが、やはり大きな要因はKite構成の流行です。
ナーの弱点と言えば「ミニナーとメガナーを状況によって使い分けることが難しい」ことですが、どちらかと言えば最近注目されているのはミニナーのダメージ能力です。これまでのFull Tankナーはミニナー時の戦闘能力が低く、露骨にメガナーに頼ったチャンピオンでしたが、現在はミニナーの場合でもダメージを出せるようなアイテムビルドが多いです。
そしてKite構成は、ミニナーがダメージを出す環境を作り出して、更にメガナーになってカウンターエンゲージをするまでの時間を作ってくれます。このシナジーのおかげで、ナーを主軸に置いたKite / Counter Engage構成は現在最もポピュラーな戦略になりつつあります。また、現在ジャングラーはグラガス / レクサイといったKiteやDisengageを支援してくれるチャンピオンが強く、ピック率が高いのも一つの要因でしょう。
アイテムビルド
or → or or → 防具
スキル
R>Q>W>E
ルーンマスタリ
タム・ケンチ
概要:
日本のタム・ケンチ使いのプレイを見てかどうかはわかりませんが、Top タムケンチが少しずつ注目されています。Patch6.13の変更を見てみましょう。
固有スキル - 舌慣らし
Q - 味見
E - ゆるゆる皮膜
R - 船旅
(公式パッチノート6.13より引用)
一見Ultのパッシブがチャンプのパッシブに移動してダメージが減少したように見えますが、スケーリングが増加ヘルスから最大ヘルスに変更されたのであまりダメージは変わっていません。スタックが溜まればむしろ以前よりダメージは出るはずです。
タムケンチの強みはシールドによるタフさと単体へのダメージ、単体CC、救命スキルのW、長距離移動スキルのUltです。特に単体へのダメージはPatch6.13でさらに強化されています。TPがナーフされまくった今、長距離移動スキルの評価は上がっていますし、タムケンチはほとんどの1v1に勝利できます。問題となる欠点は機動力の無さとAoEダメージの無さです。簡単に言えば、まともに集団戦はしたくない系チャンピオンですね。相性の良いチーム構成はPoke系、あるいはProtect Carryの構成になります。
上のROX vs KTで面白いのは、Game1でサポートとして運用されたタムケンチがGame2ではトップで運用されたということです。敵としてはタムケンチが見えてもどちらで来るかわからないので、ピックの時点で相手を惑わすことができます。
アイテムビルド例
→ など +靴
スキル
R>W>Q>E
ルーンマスタリ
ティーモ
概要:
二夜連続でミスピックされるミラクルボーイ(詳しくはTiZLaNDさんの記事を参照してください - LCKで2日連続ティーモが登場!?え、ミスった?)
フロマレ初手で対面をいじめるのが強いと思います。
今週の注目試合
APEX Gaming vs Cloud 9 - 2016 NA LCS Summer W7D2 Game2
Full Game → APX vs C9 - Game 2 Summer Week 7 Day 2 (NALCS1)
Game1を落とし、追い込まれたC9。10分経つ前に1:5トレードされて終わりかと思いましたが、やっぱりC9の底力を感じる試合でしたね。最後は爆笑できる最高の試合でした。
あとがき
毎週1日ずつ更新が遅くなっていきます。最近ネタ記事書いてないのでそろそろ書きたいですね。